2018-01-01から1年間の記事一覧

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夢を見た。 * 恋人は故郷へ先に帰り 二人で住む家を見つけてくれた。 私は後から追いかけていき 彼が見つけた海辺の一軒家に着く。 ついた途端に、巨大な津波に襲われる。 瞬く間に津波は全てを飲み込み 私は棒切れに捕まってなんとか助かろうともがく。 気…

冷風

亡者との戦いは幕を閉じた。 誰も敵にならなかったし かえって周りとの絆が深まった気さえする。 今は平凡で静かな生活を過ごしている。 * 別れた恋人は 彼が成し遂げた偉業より 私との思い出が何より大事だったと気づいた そういった。 何か腑に落ちないも…

沼の底

恋人と別れてからほどなくして 私は良い感じに立ち直った。 あんなに欲しかった子供、自分の家族というのは 一人ではどうにもならないから諦めて 自分の本当にやりたいことをやろうと決めた。 今いる場所や仕事を離れることに決めて 着々と次の場所へ移る準…

雨歩

雨の中を、長靴と合羽で歩いた。 大勢で、とことこと、沼の周りを。 深い深い水たまりにも、ずんずん入っていく。 ぬかるみに足をとられて、転びそうになる。 ここで転んだら、最悪だね、と笑い合う。 雨のせいか、鳥は多くない。 それでも、じっとりと湿っ…

階段

このことについて何かを記すにはまだ時間が必要。 でも、事実は事実。 恋人と別れた。 お付き合いした人にふられるのは初めてだ。 相手の心が離れていくのを感じた。 でも気にしないようにした。 相手の嫌なところも受け入れるようにした。 でも全て一人芝居…

八重桜

今年になってから、ゾッとするくらい、ついてない。 自分の意思に関わらず、穏やかでないことが起きるし、怪我も多い。 お祓い、という言葉が頭をよぎる。 1月:最低な年明け 2月:人間関係の一部が最低 3月:最悪なホワイトデー、膝を負傷、変質者に遭う 4…

蝦夷山桜

昨日、里帰り出産で帰省している幼馴染に会った。 順調と思える彼女の結婚生活だったけど、 義両親との関係で苦労しているらしい。 離婚も考えるほどだったとか。 それならそれで、いいのかも、とも思う。 彼女の実家は家族仲がすごく良いし、 子連れで帰っ…

備忘録

彼は遠くへ行ってしまう。 私はついていけない。一人で旅行にも行けない。 最悪なGWだと思った。 そして本当に最悪なGWとなった。 連休前にこれまで経験したことのない泥沼にはまり、 そのまま休みが始まった。 平和ボケしていたのかもしれない。 なかなか抜…

座禅草

平穏と思っていた日々に、思いもよらぬ出来事が起こった。 人の妬み、嫉み、憎しみをまともに受け止めた。 汚い言葉が耳に残り、聞きたくもない話が心にまとわりつく。 夜は眠れなくなり、食べ物は喉を通らなくなった。 眠れないことはよくあったが、食べれ…

トリカブト

悲しみの大きさを比較しても仕方がない。 死に別れと生き別れなら 多くの場合死に別れの方が 大きな痛みと悲しみを伴うのだろうけど 心を寄せ合った相手と生き別れることも大きな悲しみを伴う。 前へ踏み出すためには立ち止まって悲しむことが必要だ。 大し…

家族

忘れていく。 どんどん忘れていく。 忘れたことはわかるけど 何を忘れたのかはわからない。 心の大きな穴を 以前、満たしてくれていたもの。 その穴が塞がっていた頃はどんなだったのか。 どんな毎日だったのか。 忘れていくから、前へ進めるけど、 忘れたく…