階段

このことについて何かを記すにはまだ時間が必要。
でも、事実は事実。
恋人と別れた。
お付き合いした人にふられるのは初めてだ。
相手の心が離れていくのを感じた。
でも気にしないようにした。
相手の嫌なところも受け入れるようにした。
でも全て一人芝居だった。
よくある幼い恋愛をこの歳になってしただけ。
ただそれだけ。
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それもいいじゃない、と笑って言えるようになる。
じわじわと終わりを迎えた。
そのおかげで今、涙が出ない。
これまでにたくさん傷ついたから、
今さら傷つくこともない。
純粋だったはずの彼への気持ちは、
寂しさやみじめさから、
少しずつ嘘が混じり始めた。
純粋でないものが混じり始めた。
どうしたらずっとそばにいられただろう。
ただ仲良く、幸せに。
答えが一つも思いつかないくらい、だめだった。
でも、私は好きだった。
好きじゃなくなったのは、
彼が私を好きじゃなくなったからだった。
虚しすぎる。
もういい。
自分のことだけを考えよう。