雨の日

久しぶりに、大きな本屋さんへ行った。
気になっていたエッセイや、
素敵な表紙の絵本、
野鳥関連の雑誌など、
楽しくて心踊る。
腸が活発に動く。
不思議だ。
いろいろな本を買って、家路についた。
土砂降りの山道をいく。
ムカムカする。
ムカムカしながら、自分の抱えるいま一番黒い気持ちを膨らませる。
ムカムカするのは、先ほど摂取したカフェインのせいだと気づく。
考えるのをやめて、大声で歌う。
好きな道。
緑深い山道。
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平穏な毎日。
仕事もまあ真面目にやっているし、
料理をしたりしなかったり、
恋人に会ったり会えなかったり、
お酒を飲んだり飲まなかったり、
ダイエットしたり暴食したり。
平穏だ・・・。
それでも欲望は尽きない。
もっとうまいこと仕事したい。
美味しいおつまみとか作れるようになりたい。
好きな人と常に一緒にいたい。
日本酒飲み較べしたい。
痩せたいけど食べたい。
欲深き生き物よ・・・。
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恋人をまるで親鳥のように思っている。
ぴーちくぱーちく後を追いかける。
会いたい。一緒にいたい。
しょうもない生き方、
なんて言われても、
そうしたいのだ。
彼もそれを拒否したりはしない。
会いたい時はそう言っていい、
と言ってくれる。そばにいさせてくれる。
けれど私の足では追いつけないこともある。
そういう時は置いてけぼりをくう。
待っていてはくれない。
ぽつんと残されて、寂しいような、安心するような。
でもやっぱり一緒にいたい。
なぜ?
彼といると、満たされる。
そして、彼の放つ光で、私の人生まで輝くから。
前者はいいとして、後者は。
よく言うのだ。
一人で幸福になれない人は、
二人でいても幸福にはなれない。
自分の人生は、自分でどうにかせねばならない。
本当に。