終わり

四年弱の結婚生活が終わろうとしている。
終わりに近づいている。
私は学んだはずなのに、全然わかっちゃいなかった。
自分の愚かさに驚く。
頭のネジが抜けてるのか？
結婚した時、世の中には口ばかりの人間がいることを学んだはずなのに。
口先だけで調子のいいことを言って、
思い通りにことを進めて、一つも実行しない人間がいる。
その自由さは言い換えれば身勝手さで、夫の危うすぎる特徴。
優しくて、甘えられる人の前でだけ出す特徴。
だから多くの人は夫の勝手さを知らない。
夫は私をいまだに「好き」だという。
物理的にも精神的にも他人より遠い関係の私を。
私はバカ正直に、「もう好きじゃないでしょう、友達みたいなものだよね」
なんて言って、同意を求める。
「俺は好きだよ！」
夫は怒ったようにいうのだ。
そうか、好きなのか・・・。
私はバカか？
たぶん、私の友達全員が、気づいてた。
夫は私を好きではないと。
私は今日、やっと気づいた。
「もう、やり直すことは考えられない」
という結論を、昨夜、悩んだ末伝えた。
夫「◯年も働いた会社なのに！あーあ、新しい仕事探すのか」
と、まず仕事のことを口に。
辞める必要がどこにあるのかわからない。
そして、
夫「出てけってこと？俺にどうしてほしいの？！」
私「いや、お互いここに一人では住めないのでは・・(家賃的に)
　　ある程度準備して、お互い新しい家に移ればいいのではないかな」
夫「はあー、どうしても離婚したいってことね！」
いや、そんなこと言ってない・・・離婚はしたいけど・・
夫「◯◯(地名)もいかないの？！家族にそう伝えていいの？！」
◯◯とは、夏休みに夫の家族が予定している旅行先。
私はいくなんて初めから一言も言ってない。
夫「あーあ。仕事も家も探さなきゃ・・・ほんっとに、全部ゼロからやり直しだよ！」
ゼロからとは大げさでは・・。なんなら仕事やめなくてもいいし、あなたは帰る家が色々あるじゃない。
話し合いでもなんでもないから、
何もいうべきことが見当たらず、
だまーって聞いていた。
夫は、何かいうたびにちらっとこっちを見る。
私が、人に迷惑かけたりすることに臆病だと知っているから、
自分が被る迷惑を並べ立てて、
弱気になるのを狙っているんだと思う。
書いてて嫌になる・・・。
申し訳ないとは思うけれど、
二人に責任のあることだし、
仕事を辞めたいのは夫だから、
残念だけど頑張ってね、としか思わない。
だから別に気持ちも揺れなかった。
なんだかなー、と思っただけ。
で、今日も家に帰ってきて、
夫は不機嫌なまま。
離婚の話題には触れず。
昨日の話し合い？が引っかかっていて、
いろいろ考える。
夫は、仕事のこと、旅行のこと、家のことにしか
言及しなかった。
しかも歩み寄ろうとするよりは、怒って、強気で。
違和感。
ああ。夫は私のことなど好きではないんだ。
”離婚”がいやなだけなのだ。
引越しの面倒。
離婚自体の世間体の悪さ。
家族や友人への格好がつかない。
収入も減る。
家を買うという夢が崩れる。
夫が嫌なのは離婚だ。
私を失うことではない。
もちろん口にすることがすべてではない。
少しは気持ちも残っているかもしれない。
それでも、離婚を思いとどまらせるために、
人の気持ちを揺さぶってコントロールするようなやり方・・・。
私は今まで、何を我慢していたんだろうと、愕然とした。
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本気で部屋を探そう。
捨てられるものは捨てて、
身軽にして、大事なものと、ハルだけ連れていく。
もうなんだか・・・怖い。