最後。

実家に泊まる最後の夜。
ひたすらにものを捨て、かたづける、、、。
昔の記憶が蘇る。
ここにいた最後の何年かは暗い記憶ばかりだけれど、
その昔は幸せな明るい家庭だった。
守られた幸福な子供だった。
楽しい記憶も心に留めておきたい。
過ぎ去ったとしても大切なこと。
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もう実家にこだわりはないと思っていたけれど、
ふとした時に暗い穴に落ちるような絶望を感じる。
心の拠り所を、また一つなくすような、、、。
でも大丈夫。
私はもう守ってもらう子供ではない。
悲しいことも寂しいこともちゃんと引き受けて、
昇華していける。
前へ進んでいける。
家をとても大事にしていたお母さんを思うと、心が痛む。
でも生きてる者たちは、自分達なりのやり方で進んでいかなきゃいけないから。
申し訳ないけれど。
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しばらくは身辺の整理に専念する。
自分の生活を立て直す。守る。
今後についてゆっくりと考える。
自分の心に耳を傾ける。