痩身

何も考えたくなくて
何かインパクトの大きいことをしようと思い
痩身エステの予約をとろうとしたら、
今日は予約がいっぱいだった。
ていうか昨日はほとんど寝られなくて
そしたら一発で肌の状態が最悪。。。
恐るべしアラサー。
小じわの群れ。。。
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こんな夢を見た。
散歩をした。
長い長い散歩
傍らには常に優しい男の人がいて
私に合わせてゆっくり歩いてくれた。
私は大きな荷物を持っていて
彼は持ちましょうか?
と聞いてくれる。
でもその荷物は大きさにもかかわらずなぜか軽くて
私は大丈夫、と断る。
長い散歩の始まりは夕方だった。
森の中から木々を通して見える夕焼けがとても美しくてうっとりした。
彼はずっと何事か話し続けている。
私は黙って聞いている。
その言葉は時々、じんわりと心に響く。
歩き続けているといつの間にか辺りは暗くなっていて、
何かの気配を感じて辺りを見渡す。
黄色い目や赤い目、白い目が闇に浮かぶ。
それは鹿や熊やリスだった。
赤いのが熊だと彼が教えてくれる。
襲われる心配はないのだという。
ここらの熊は、木の実しか食べない大人しい熊なのだと。
私は安心して、歩みを進める。
しばらく歩くと、広場に出る。
街灯のない真っ暗な広場には、もう使われていない巨大な遊具がある。
なんだか、少し怖い。
彼が、ほら、と空を指差す。
見上げると、満天の星空。
うわあ、と声が出る。
星を見上げている私の横で、彼が私を見つめているのがわかる。
気づかないふりをして、私は星を見続ける。
そしてまた、私たちは歩き出す。
立ち止まっていると、白い影がすうと近づくのを感じるから。
歩みを止めるのは良くないと知る。
怖さからか、いつの間にか私たちは手をつないでいる。
彼の手は暖かい。
握られた手がそうさせたのか、
彼はくさいセリフを口にする。
君の目が好きだ、と。
いつも心がここにないような、
どこか遠くを見ているような目が好きだ、と。
そうして、ふわりと抱きしめてくれる。
夢の中の私は、夢心地になる。
彼の腕の中で、私は空が明るみ始めたことに気づく。
帰らなければ、と私が思うのと同時に、
このままどこか遠くへ行きましょう、と彼は言う。
彼を見上げると、困ったように微笑むので、
私も微笑み返した。
私たちのいる森の端っこは街を見下ろせる小高い場所にあり、
そこから遠くの山に少しずつ太陽が昇るのが見える。
彼の腕の中で見る朝日は夢のように美しくて、
地球と自分たちが一つになるような気がした。
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私はどこへ向かうのか。
どこへ行くのか。
わからないけど、
もう少し自由に生きていい時が来ている気がする。
自分のしたいことを、したいように。
そう。
昔、先生が言っていた。
登れないと思った山は登っちゃいけないんだと。
登る前にそれをよく考えて、判断しなさい、と。
私は彼と一緒にはいられないだろう。
どう背伸びしたって私は甘ったれだし、束縛だってしたい。
その証拠に、昨日の今日で、もう考えてしまっている。
もしかしたら、彼は心変わりしてくれるかもしれないと。
なんとおめでたい。。。
好きな男に対してどーんと構えて、
好きなように生きなさい、なんて言えない。
同じようなことで、何度も失敗した。
この人とは無理だ、と気づいてたのに、
でももしかしたら、と一緒に居続けたのだ。
本当にもう無理だと悟った時には遅いのだ。
潔く諦めることも肝心。
自分の力量と幸せを考えないと。
彼にはもう十分、してもらった。