えびす

体力が戻りつつある。
毎日、残業をしている。
みんなが早く帰る金曜日でさえ、
何の予定もないから残る。
リア充の奴らには完敗だけれど、
いいのだ、私はこれで。
働くことが好き。
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好きだという気持ちが、自分のものなのか、相手のものなのか、
わからなくなってしまった。
ぼうっとすると、彼のことばかりを考えてしまう。
必死に、現実に戻ろうとする。
仕事に集中しなきゃ、実家のことを考えなきゃ、
身の回りのことを整えなきゃ。
それでもふと気が緩むと、つい。
彼に流れる時間が心地よい。
ゆったりとしていて。
家に帰ってきたみたいな気持ちになってしまう。
彼が私のためにしてくれることが、愛おしい。
重いタンクを運んでくれたことも、
静かな音楽をたくさん選んでくれたことも、
文旦を切ってくれたことも。
恋に落ちるのは簡単だ。
とても。
心は自由だ。
でも、これ以上を望んだらいけない。
それなのに、もう少し一緒にいたいと思ってしまう。
もっと深く知りたいと思ってしまう。
手に触れたいと思ってしまう。
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自分の人生を生きたい。
自分で選んで、生きたい。
誰のせいにもしなくていい人生を。
どうしたら、できる?