帰宅

一時帰国から帰って来ました。
実家から独逸の家に着くには、
ほぼ24時間かかる。
日本の朝出て、独逸の夜に着く。
この場合、飛行機の中で寝ないで、
着いてから寝るのが時差ボケ対策として正解のはず。
10時間以上飛行機の中で起きていても
暇だから、ちょろっとは寝たけど。
それでも、来年三十路を迎える体で
ほぼ徹夜というのは、厳しいものだった。。。
空港から新幹線と普通電車を乗り継ぐのだけど、これがかなりの試練。
徹夜なのでウトウトする。
でも乗り過ごしたら大変。
落ち掛ける瞼を開けるのに必死。
結局、寝ないために、出口付近で立ち乗り。。。
深夜に自宅の最寄駅に着くと、
夫が迎えに来てくれていた。
満面の笑み。私が帰って来て嬉しいのだろうか。。。
家まで荷物を持ってくれた。
あれ、この人、こんなに優しかったっけ。
何か、悪いことしたんだろうか。その罪滅ぼしだろうか。
なぜか独逸はいま、初雪の降った故郷より寒くて、
ガクブルしながら家路を急いだ。
家に着いたら、私のためにお風呂が沸いていた。
私のお気に入りのカップでも壊したにちがいない。。。
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今回帰った理由の一つが中学の時の友達の結婚式だったのだけど。
そこで、久しぶりに中学の時仲の良かった男友達に会った。
久しぶりに会って、話していたら、
仕草とか、咄嗟の一言とか、盛り上がる話題とかが、
びっくりするくらい昔と変わってなくて、
昔と変わらず楽しくて、なんか感動した。
中学卒業頃から私の気持ちはどんどん荒んで行って、
つい疎遠になってしまっていたけど。
自分にとって大事な友達だったんだと。
これからはたまに会おうねと約束して別れた。
朝原とも、いつかそんな風になれるだろうか。
年に一回か二回みんなで会って、近況を話したり。
だって、もう三十路だよ。
会いたい人には会っとかないと、後悔するよ。
でもややこしいことになって後悔するのも嫌だな。
不倫なんて絶対しないけど。そういう気持ちになるのは厄介だ。
男と女とは、難しい。
んー。でも今回、久しぶりに友達に会って、普通に話せたことで、
心にあったわだかまりが一つ、消えた。
変わってないと書いたけど、変わったことももちろんあった。
彼が、友達である花嫁に、大真面目に
「本当に綺麗ですよ」と言ったのだ。
うわあ、大人になったなあ、としみじみ思った。
「ブス」「黙れ」「うるせえ」
そんな罵声を浴びせてくる中学生の彼をいまでも鮮明に思い出せる。
それでも落ち着いている時は、楽しく話したり、真面目な話なんかもしたりしたのだ。
だから、いまでも仲良くて、結婚式に呼んでるんだから。
ああそして、友達は本当に綺麗だった。
結婚式、感動した。
彼女の家族は昔から本当に仲が良くて素敵な家族なのだ。
仲が良い家族は本当に良い。眩しい。
こんな家庭を作った彼女の両親をすごいと思った。
幸せな気持ちをいっぱいもらった。
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わだかまりが一つ消えて、すっきりした。
と同時に、帰国中、いくつか、もやっとすることもあった。
主に、親戚関係。
うーーーん。
親戚というのは本当に難しい。。。
母がいなくなって、自分が直接関わらなきゃいけなくなって、
いかに面倒くさいかと知った。
あとは結婚もね。。。
親戚なんていなきゃいいのに、とは言い切れないけど。
いい部分もたくさんあるし。
金、老後、価値観、距離感。。。
とりあえずねずみ講はやめてほしい。