日本ですごく問題になっている、あの話。
どちらかというと、私は反対派。
でも、それをしている人たちを、必ずしも
残虐だ、とは言えないのではないだろうか。
人間、生きるために、だれしも、
植物なり動物なりの、命を頂いている。
知性の高い動物を食べるのだけが、残酷なの?
確かに、その方法も含めて、より残酷なのかもしれないけれど、
少なくとも他の動物の命を食べて生きている人間が、
それを大声で罵るのは、
何か滑稽な感じがする。
食べることには必ず残酷さが含まれているから。
海で泳ぐ生き物を棒で叩いて殺すこと。
食べるためだけに永遠に動物を繁殖させて育てて殺すこと。
バイオレンスなのは前者だけど、
後者も十分残酷ではないか。
このことを考えるたびに、具合が悪くなる。
夫はこの問題にすごく敏感だ。
白人国家で暮らしているのに、
白人様に、動物愛護精神が低い人種だと思われるのが
耐えられないみたい。
アジア人は犬も食べるし、イルカも食べる
なんて思われるのが嫌だと。
じゃあこの国の白人様が、
自分たちの安全のために森にいる熊を皆殺しにした歴史はどうなる。
人間をたくさん殺してきた歴史はどうなる。
いま、やっていなければいいの?
どの国も多かれ少なかれ、愚かな歴史を持って、
愚かな部分を持っているじゃない。
白人様にどう思われるかよりも、
自分たちが少しずつ前に進めればいいんじゃないの。
悪いところを冷静に指摘しあったり、
自分で外国に目を向けて美点を真似るのはいいけど。
すんごい議論になった。
腹立たしい。
そして具合わる。
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夫と議論するのは、嫌いじゃない。
彼はいつも自分の話たい方向に話を持って行こうとするから、
話がめちゃくちゃになり、イライラする。私はぶちギレる。
そういうのも含めて、嫌いじゃない。
いつも静かにしているから、溜まったうっぷんを
ぶつけるのにちょうどよいのだと思う。