比較

年末に独逸ケータイをなくした。
ケータイなしでは生きていけない。
流行りのスマホ依存症では決してないが、
ケータイがないと様々な不便が発生する。
夫が2台持っているので、一台借りることにした。
しかし、気持ち的にはケータイを持たない生活はとても楽だった。
一番の問題は、欲しくない連絡をもらわなくて済むこと。
欲しくない連絡とは、私にとって、
夫の家族のグループLIN⚫︎だ。
内容はただの家族の会話なのに、
とてつもなく嫌だった。
五人家族が、毎日毎日延々とやりとりをしている、
彼らにとっては楽しくて便利なものかもしれないが、
99%が私には関係のない内容。
これは夫の家族のグループLIN⚫︎じゃなくて
ただの友達の集まりだったとしてももうっとうしいだろう。
これを受け取らなくて良くなったから、
ケータイなくしてラッキーだったかも、と思った。
前から、もしケータイ変えたら二度とLIN⚫︎は使うまいと決めていたほどだ。
そして、今日、夫から一台借りることになり、
手渡されたケータイをみると、LIN⚫︎画面になっている。
「アドレスとパスワード入れれば使えるから、入れて」
は?
いやいやいや。
何を勝手に。
やんわりと断ろとする、私。
「LIN⚫︎はやめようと思ってるんだよね。他のアプリ使おうかと」
これって、別にごく普通の主張じゃない?
便利な世の中だし、どのツールを使って人様と連絡をとるか決める権利は自分にあるはず。
ところが。
「いやいやいや、今まで使ってたんだから使いなよ。家族LIN⚫︎だってあるんだし。あゆみ(同僚)もうちの母親もまだおまえがLIN⚫︎使えないのかって言ってたし」
いや!その家族LIN⚫︎が嫌なんです〜。
しかもその内容99%私に関係ないし、なぜか私がたまに投稿すると全員でシカト決め込むじゃないすか。いたたまれないったらない。
それにあゆみと母親のためにわざわざLIN⚫︎入れろってのもおかしくないかい。
彼ら、私のメールアドレス知ってるじゃん。
「だいたい日本はいまみんなLIN⚫︎でしょ」
はなしにならないよーーー。
LIN⚫︎を使ってないとちょっと迷惑なぐらい、
日本でLINEが使われてることはわかっている。
でも、ショートメールとか、Skyp⚫︎とか、Faceboo⚫︎とか、
なんだってあるじゃないか。
実際のとこ、私だってできるものならLIN⚫︎がやりたいのだ。
でも、それより家族LIN⚫︎が嫌だという気持ちが強いのだ。
ああ、でも揺れる。
家族LIN⚫︎だけなんとか逃れて、
LIN⚫︎に復帰することはできないだろうか。
そもそもLIN⚫︎のことより、
何につけても話にならない(としか思えない)夫に困る。
ああ、ていうかくだらなくはないか?!
この内容。ケータイにLIN⚫︎を入れるか、入れないか。
こういう時、自分は暇人なのだなと確信し、さらに落ち込むのだ。
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夫は私を冷たいという。
夫の家族のグループLIN⚫︎がうざいと思うのも、人間として冷たいからなのだろうか。