新しい年

独逸に戻ってきた。
あっという間の3週間だった。
とはいえ、長く滞在し過ぎた感もある。
夏に帰国した際も感じたが、今、自分の家は、
独逸のこの家なのだ。
やるべきことも、やりたいことも、必要なものも、
全てこの家にある。
あまり頻繁に日本に帰ることは、心に毒だ。
日本に残してきてしまった事や人たちが目につく。
帰りたい、という気持ちが芽生える。
次の帰国は、今年の年末だ。
一年後なら、問題ないだろう。
その時が、本帰国になる可能性もある。
最後の一年を、実りのあるものにしたい。
****************
父に、家の話をするのは勇気が必要だった。
なぜかわからないけど、とても言い出しにくかった。
"家"の維持費やマンションの他の部屋の売値などの世間話から始め、
本題に持って行った。
父の答えは、やっぱり、NOだった。
誰も住まない家を持ち続けることはいいことではないと。
そうだ、その通りだ。
でも、誰も住まないからって、そう簡単に手放せないのが人情ではないか。
結局、私が管理して、他の人に貸すならいいという話になった。
それなら、もし、いつか、住みたくなれば、住める。
でも、そういう日が来る可能性は、低いだろう。
札幌から仕事には通えないし、転職するとしても、札幌で仕事を見つけるのは難しい。
一番いいのは、父が住んでくれることだけど。。
それは無理なのだ。
*****************
兄に会いに行った。
兄は、こんな人だったっけ、と今更思った。
こんなに、テキトウでだらしなくて、逆を言えば寛大で人好きのする人だったのか、と。
兄は、私とは別の道を歩んでいる。
ゆっくりと、着実に。
少しさみしいけど、喜ばしいことではないか。
兄が、友達や職場の人たちと信頼関係を作って、
元気に暮らしていて、良かった。
これから、たまにしか会えなくても、お互いの生活をきちんと
立てて生きているなら、それでいいではないか。
私は私で、がんばろう。
さみしいなんて感じる暇もないくらい。
兄に、家のことも話した。
実家がなくなるのは、さみしくはないか、と。
兄も、さみしいと言っていた。
なんだか、嬉しかった。
私以外にも、さみしいと言ってくれる人がいて。
それでもう、十分だ。
******************
今年の目標は。
健康。(早寝早起き、食事改善、手荒れを治す、運動を習慣化)
読書。(色々な分野の本を読んで視野を広げる、色々な考えを知る)
夢。(時間を作って取り組む、楽しむ)
独逸語。(TVを観る、学校通う、日常会話程度できるように)