許せない

夫から年末に、二泊三日のスキー旅行に誘われた。
夫の姉弟と一緒に。
姉弟と一緒のスキー旅行も気がのらないが、
許せないのは、その日は母の命日だということ。
彼はそんなこと覚えちゃいないのだ。
去年も、彼は覚えていなかった。
義母が覚えくれていて、綺麗な花をもたせてくれたけれど。
友人なら、別に許せる。
でも配偶者は、アウトだろう。
まだたった三年だ。
私がどんな思いで毎年その日を迎えてきたかなんて、
夫は考えもしないんだろう。
幸い、結婚1年目で、もう夫には何も期待しないと固く決め、
そのおかげで彼の不誠実な言動で心が動くことはもう滅多にない。
ただ、やはり驚きはするのだ。
そして少し、傷つく。
夫としての彼に失望するのではなくて、
二年間一番近くにいた人間として、
その程度の配慮もしてくれないことに。
もし夫としてだったら?
もうありえなさすぎて笑っちゃうレベル。
義母は言っていた。
配偶者は悪人じゃなければいいって思ってる、と。
つまり悪の所業さえしなければ他は許すということ。
そのくらいハードルを低くしなきゃ、夫婦を続けていけなかったということだと思う。
でも、一緒に人生を生きていく相手なのに、そんな低いハードルってあり?
そんな低いハードルしか越えられない、その程度の思いやり、愛情、誠実さ等しか相手に対して示せない人って、なんなんだろう?
まあ、いろんな考えの人がいるし、義母はそれでいいのかもしれないけれど。
私は絶対に許せないな。
将来のことはまだわからないけれど、
帰国してからどうしていくか、ぼんやりと思い浮かべてはいる。
幸い近しい友達に助けてくれそうな人がいる。
もし一人になったら、もう結婚はいいや。
新しい仕事も探さないとな。