温かい対応

独逸全体はどうだか知らないが、
私の住む地方の役所(外国人局)は、
対応の悪さに定評がある・・・。
今住んでいるのは北海道でいう"恵庭"だが(勝手に)、
北海道でいう"札幌"に住んでいた時、そこの外国人局もひどいものだった。
あくまでも私の経験だが、何度か行って毎回良い印象を持たなかった。
ビザをとるために、指示された十数枚の書類を会社の協力を得ながら用意して、
向こうの指示した日時(局の一存で指示される)に訪ねていく。
訪ねていくと、散々待たされた後に無愛想なスタッフが独逸語のみで対応。
用意した書類を提出すると、「チェックするから待ってて」と言うので再び待つ。
数十分後に呼ばれていくと、「書類が一枚足りないからビザを発行できない」。
私たちが忘れたのではなく、外国人局の指示漏れなのに、謝ることもない・・・。
「日時を再指定するから書類用意してまた来て」とのこと。
南独逸のサービスの悪さや人当たりの悪さについて
語りだすときりがない。
インターネット業者、スーパー、デパート、交通機関、大家、レストラン、役所、どこでも同じような経験をしている。
これでも近年はマシになっているらしいが(そのことに驚くが)、
独逸人でさえ、サービスの悪さに辟易しているのだ。
たまに、とても温かい対応を受けると、おっと思う。
嬉しい。心がほっこりする。
今日はいい日だなとすら思う。
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その点、今住んでいる"恵庭"の役所は素晴らしい・・・。
本当に同じ南独逸なのか?!と思うほど、対応が違う。
今まで三人ほど違うスタッフにあたったが、
全員が全員、親切で温かい対応。
しかも、快く英語で対応してくれる。
ただ"意地悪でない"だけでなく、それ以上の親切さを感じるのだ。
今日も用事があって役所に行ったのだが、
前も当たった男性スタッフの対応が素晴らしく、
しかも自分にとっていい知らせをもらえて嬉しすぎたので、
書き留めておく。

私「あの、6月に運転免許の申請をしたんですが(独)」
スタッフ「免許ができたと知らせる手紙は来ましたか?(独)」
私「待っているんですが、その手紙が来ないんです。4ヶ月も経っているのに・・(独)」
ス「そうですか、○×△ペラペラペラ・・・・(独)」
私「(もはやこれまでか・・)あの、すみません。英語で喋ってもらえますか?(独)」
ス「ははっ(超爽やかな笑顔)もちろん!手紙を受け取っていないなら、まだ出来ていないのかもしれませんね。運転免許を取り扱うオフィスに連絡して聞いてみますね(英)」
私「ありがとう・・」
辞書を引きながら考えた独逸語を披露するものの、
割とすぐ相手の独逸語を聞き取れなくなりギブアップ。
それでも努力の姿勢を見せることが大事・・。
英語も大して喋れないが・・。
男性スタッフは電話で私の免許について聞いてくれて・・・
ス「免許は完成しているみたいですよ。"長沼"のオフィスまで取りに行って下さいね。今、住所を教えますからね(英)」
私「ええっ!本当ですか?ありがとうございます・・」
ス「これが住所です。パスポートと古い免許証を持っていって下さいね(英)」
私「(古い・・?)パスポートと日本の免許証ですか?(英)」
ス「そうです、その通り!」
私「わかりました、本当にありがとう」
ス「どういたしまして、またね!」
私「さようなら」

免許は本当に心配していて、
でも無事にできていたので本当に嬉しかった。
そしてこの男性スタッフの対応の良さ!!
申請の時もこの人だったんだけど、
独逸では最上級の素晴らしい対応だ。
対応が悪いことが当たり前の国で生まれ育って、
どういう経緯で親切な対応を身につけたんだろう。
もしかしたら、南独逸の人じゃないのかもしれないな・・。
そして彼はなかなかのイケメンですよ・・。