アドバイス

人のアドバイスを聞かない方である。
自分の思うままになんとなく生きて、
後悔することもよくある。
助言をされても、はいはいと右から左へ。
自分の意志を曲げないから、頑固だと言われる。
頑に守るほどの考えなどないのだけれど。
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今年の独逸はとんでもない冷夏だったらしい。
8月にして、ダウンを着込む人もいたほど。
私は幸運にも、その辛い季節を日本でぬくぬくと過ごした。
そして、秋。
なんだろう、この初夏のような温かさは。。。
うっかり厚着して外出すると汗ばむほどである。
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のんびり過ごしている。
どっかの誰かが、目標を持って生活すべきだ、なんて言っていたけれど。
30年近く私を見て来て、
目標に向かってコツコツやるような人間じゃないことぐらいわからないものだろうか?
もしそうなら、今こんなとこにいないだろうに。
ぐうたらな私であるが、
家のメンテナンスに追われている。
敵の一つは、カビである。
独逸の家は気密性が高く、家の中の気温が外気の影響を受けにくい。
それは言い換えれば、風通しが悪く、カビが生えやすいということ。
二週間近く、三人もの訪問者があったため、
普段よりも家の中の湿度がかなり高かったに違いない。
バスルームを使う時間も、長いわけであるし・・
そんなわけで、ゲストルーム、バスルーム、トイレにカビが・・・
家の中の気密性が高いとはいえ、
窓を開ければ空気は通る。
私だって空気の入れ替えくらいする。
しかし、知人曰く、カビを生えさせないためには窓を全て全開にして、
一時間くらい放っておかなきゃいけないらしい。
それも、一日に二回。
どんな暇人だよ!
そしてそれをさらに困難にするのが、独逸の窓事情。
網戸、ない。
虫、入り放題。
空気の入れ替えするたびに、巨大なハエとか蜂とか入ってくる。
そんなわけで、なんとかカビを生えさせずに済む方法を模索中・・・。
とりあえず考えたのが、以下。
1. 換気は欠かさない
2. 空気の滞る場所をなくす
3. タンスは常に開けっ放し
4. 夫に網戸をはってもらう
10年くらい前、豆腐に生えた赤いカビを見て以来、
カビ恐怖症の私である。
カビと向き合うのが苦痛。
でもできてしまったものは仕方ない。
二度と生やさないように、徹底的に向き合う所存。
・・・そして、もう一つ問題なのは冷蔵庫の霜。
今のところ、私の中で独逸の家電の評価は低い・・・。
世界的に見れば良い方なのかもしれないけど、
日本の家電との差は計り知れないほど。
冷蔵庫、冷凍庫に霜が信じられないほどつく。
私と同年代の日本人は、
冷蔵庫に霜がつくという現象を想像できないんじゃないだろうか?
だって、今まで日本の冷蔵庫でそんなことなかった。
だから、はじめは気付かなかった。
なんか、冷蔵庫に雪の塊みたいのついてる?
なんか、冷蔵庫がどんどん狭くなってる?
なんてのんきに考えていた。
昨日、ようやく、現実に目を向けて、
よ〜く霜を観察してみたら、冷蔵庫の奥側一面に厚さ10cm以上の霜が
びっしりついていた。
冷凍庫には、5cmくらいのが全面についていた。
どうりで狭いわけだ。
冷蔵庫の中の物を全て出して、新聞を敷き、
ドライバーでガリガリやること二時間・・・
見事、全ての霜を除去。
日本にいたら一生縁がなかったと思われる、霜取り・・
いい経験になった、なんて前向きにとらえたのは一瞬。
中の物を戻して電源を入れたら、数十分後にはびっしり霜がついていたのだった。
独逸の家電といったら・・・。