29日。

結婚する前から、嫌になったらいつでも会社をやめていいよと言われていまし
た。
主婦になればいいよと。
しかし、主婦が自分に務まるのか疑問でした。
恋人に対して何でもしてあげたくなる女性もいるらしいのですが、
私は違います。
自分のことは自分でして欲しい。
また、基本的に家の中にいるというのも、刺激がなくてつらそうというイメージもありました。
私は仕事でもないとあまり外に出ないし、内向的なくせに人と知り合えるのは嬉しいタチなのです。
いま、主婦をしていて、やはり何でもしてあげたいという甘ーい気持ちは起きませんが、二人共働いていた時とは明らかな気持ちの違いが有ります。
できるだけサポートしてあげたいという気持ちになったのです。
できるだけ家ではリラックス出来るように、
気持ちよく過ごせるように、
部屋は綺麗にしておこうとか、
美味しくて健康的な料理を作ろうとか、
以前の自分にはなかった気持ちになっています。
家事初心者だからまだまだ十分にはできてないですけどね。

こちらに来てからの目標は、
ドイツ語と英語を覚えることと、家事を習得すること。
それともう一つ、心の問題に片をつけること。
本当は病院に行きたかったけど、
こっちで行くわけにはいかないし、
日本に残って通院するよりはむしろ、
一旦仕事を離れて、ゆっくり休む時間をとって、
対策を考えることも有効なのではないかと考えた。
幸い、改善に役立つという本をこちらに来る前に何冊か見つけたので、
買って持ってきている。
こっちに来てからは、本当にゆっくりさせてもらっている。
いつだって、周りの人から見たら私はゆっくりしているんだと思うけど。
何でもない顔をして、働くのは簡単だった。
それが私の身につけた生き方だったから。
でも、やっぱり無理があって、色々とねじれてしまった。
そこに、結婚も重なった。
彼のそばにいて幸せだと思う反面、
幸せだと感じていることに罪悪感を覚える。
それが本当につらい。
幸せになっていいんだよ、と何度言われたかわからない。
でも、自分にはその資格がないと感じる。
幼稚なのはわかっている。
そんなの今時流行らないとさえ言われた。
でも何と言われたって、そう感じるのだから仕方ない。
この時間が必要だったなと思う。
感謝しなきゃいけない。
彼のためにも、ゆっくり、良くなろう。