ハンガー

涙が出る。
そりゃあそうだ。
私は病んでいる。
少しだけ。
一人で抱えきれないけど、
誰にも見せたくない。
重くて悲しくてとても。
もうすぐ結婚する。
私なんかには身に余る幸せじゃないだろうかと思ったけど。
いろいろ考えて、そばにいると決めた。
それが一番自然なのだ。
自然な流れに身を任せるのが大事な時もある。

25歳の自分を客観的に見たとき。
ストリートビューからマップに戻る時のようだった。
25歳かぁ…。
一生懸命生きてるよなぁ。
真面目に仕事して生活して。
なんて思った。
人生にはいろいろある。
幸せなときも不幸なときも。
頑張っても幸せでいられるとは限らなくて
幸せでもそれがずっと続くとは限らない。
それならたまに巡ってくる幸福くらい有難く受け入れてもいいんじゃなかろうか。
25歳の非力な自分には何も変える力なんてないのだ。
不幸を防ぐ力も、幸福だけを呼び寄せる力も。
それなら流れに身を任せて素直に生きてればいいのではないか。
なんて考えたのだ。
みんないろいろ抱えて生きているのだ。
私もいろいろ抱えたまま生きていけばいいよね。
幸せにすると
一生そばにいると言ってくれた人がいる。
私もその人のそばにいたいのだ。
なんてありがたいことだろう。
これからずっとそばにいる。
楽しいことも悲しいことも幸せも不幸も一緒に経験して行く。
甘い時間が過ぎ去っても
彼を大事に思う気持ちは変わらないだろう。
それだけのこと。