ペンギン・ハイウェイ

登美彦氏の小説なのに、
京都が舞台ではなく、腐れ大学生も出てこない。
主人公は子供らしからぬ小学生のアオヤマ君。
自分が興味を持った様々なこと(街の探検からお姉さんのことまで)を
ノートに書いて研究している。
これだけ毎日努力していれば大人になったら
さぞかしえらくなるだろうと自分を分析する。
すでに心に決めた女性までいる。
その女性は歯科衛生士のお姉さん。
ある日、街にペンギンが現れ、
不思議な出来事が起こり始め、
少年はとても難解な研究を抱えることになる・・。
ペンギン・ハイウェイ
ペンギン・ハイウェイ

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子供が主人公だから
子供の頃感じた、今はもう感じなくなった
瑞々しい気持ちが描かれていて、
「あぁ、そんなこと感じたな・・」
としみじみした。
アオヤマ君のまっすぐさに胸がきゅんとなりました。