ステップ

変わりどきだ。
夫には何も期待しない、距離を置くといいながら、
私は結局、夫にひどく依存しているのだ。
夫の稼ぎで暮らしながら、夫のことを憎み、
陰険な態度をとり、小さな嫌がらせを積み重ね、
そのくせ夫からの評価を気にし、夫の気分に左右されている。
相手が自分の思い通りにならないから。
相手が嫌な奴だから。
だからと言って、自分もそのレベルに落ちることは愚かだ。
何も生まれない。
憎いから、憎しみをぶつけるのでは、
求めるものは手に入らない。
夫のことを見下し、夫からの評価を気にする前に、
もっとすることがあるのでは。
自分が、自分から見て恥ずかしくない生き方をするべきでは。
それが、私が本当に欲しかったものではないか。
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人は、変われる。
私は、変わった。
夫に冷たくされ、邪険にされ、泣いていた自分。
今は、違う。
もう一度、変われる。
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ドンちゃんの家のテーブルには、先週の誕生日に
友人たちからもらった贈り物やカードがあふれていた。
ドンちゃんはよく、友達からこういうメッセージをもらっている。
"いつもありがとう""あなたの優しさに感謝してるよ"
ドンちゃんは本当に優しく思いやりのある人で、
私にもいつも優しい言葉をかけてくれる。
他の友達も皆、ドンちゃんの優しさに気づいていて、
それに感謝しているのだ。
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ここへきて恋よりも大事なものを知った。
私の人生は大きく変わった。
優しくしてくれる人がいる。
尊敬できる人たちがいる。
必要としてくれる人がいる。
自分の居場所がある。