気遣い

うちの旦那さんはあまりこちらを好きではない。
多分、こちらの人を好きになれないからだと思う。
私達にはドイツ人の知人はいないから、
必然的に関わるドイツ人はサービス業の人だけになる。
スーパーとか、レストランとか...
で、こっちのサービス業の店員さんって、日本と比べたら感じの悪い人も多い。
たとえば。
スーパーのレジでお会計するとき、
バーコード読めない商品があって、
同じ商品を売り場にとりに行かなきゃいけない場合かある。
もちろん、レジのおばさんが行ってくれるんだけど、
必ず、超めんどくさそうな顔して、のたのた歩いて取りに行く。
どんなにレジが混んでいても、急がない。
中には舌打ちして取りに行く店員さんもいる。
こういうことは多々ある。
私は全く気にならない。
バーコードが読めないのは誰のせいでもないし、
まあ、強いて言えば店のせいだけど仕方ないし、
別に後ろの行列の人たちだって急いでないし(こちらの人は基本的に急いでない)、
面倒臭そうな顔するのだって別に私に怒っているわけじゃなくて、
ただ純粋に取りに行くのが面倒臭いだけだし、
ほんと、なんも気にならない。
待っていればそのうちおばさんは戻ってきて、
その時には機嫌も戻ってて、
会計が終わって立ち去る時には、
ありがとう、またねって言ってくれる。
日本の、マニュアル通りの完璧な対応より、こっちも気遣わなくていいからむしろ楽なんだけど。笑
旦那さんは、こういう対応が信じられないらしい。
日本なら、必ず謝って、走って取りに行くところなのに、迷惑そうな態度をされて傷付くんだと思う。
まあ、ドイツ国内でも、サービス対応の悪さは社会問題になってるらしいけど。
どっちがいいとは一概には言えないんじゃないかなぁ。
そして、基本的に感じ悪い店員ばかりなんたけど、
中にはすごくいい対応をしてくれる人もいて、
そういう時は嬉しくなるんだよね。
こないだ行ったレストランの店員さんは、すごかった。
隅々まで行き届いた気遣いっていうか、それがまた全く押し付けがましくなくて。
また行きたいなぁ。
こういうサービス精神なら、広まればいいなぁと思うけど。
マニュアル通りってのも、まあいいっちゃいいけど、つまんない感じもしないでもないよね。