帰国

明日は彼が帰ってくる。
とうとうか。
一年前の3月9日も一緒にいた。
私が何気なくレミオロメンの3月9日をかけたら、
彼はびっくりしていた。
3月9日に3月9日を聴いてるひとを初めて見たと。

従姉妹と久しぶりに会った。
小さい頃から大好きな、頼りになるお姉さん。
クールで辛口だけど、いつも私を見ていて言葉をかけてくれる。
血だろうか。
無口な私も、従姉妹の前では饒舌になる。
普通の女の子のように飽きるほどおしゃべりして、笑う。
楽しかったな。
ちなみに彼女がいなかったら、
私は存在しなかったかもしれない。
母は、赤ん坊の彼女と触れ合って、
そのあまりの愛らしさに自分も家庭を持ちたいと思ったらしい。

母がいないと、誰に相談していいかわからないことがたくさんある。
相談相手、頼れる相手を、少しずつ見つけていこう。
とても心細いけれど。
泣き言ばかり言ってられない。
母を亡くして、少しずつ心に淀みができていることに気づいた。
他人に対する邪悪な嫉妬や妬みがある。
それが甘えであることを自覚している。
心細いなら、もっとしっかり生きて一人前になるべきなんだ。
本当に困ったら、助けてくれる人はいくらでもいる。
もっと辛い思いをしている人もたくさんいる。
私はもう大人なのだから。
絶対に立ち直って見せる。
頑張れ自分。

大切な人を大切にする方法を、
少し思い出した。
みんなの悲しみも少しずつ癒えて、
笑顔が戻りつつある。
もっとあたたかい所へ行きたい。