母がいなくなってから
日々が早く過ぎてゆく。
もう半年経つ。
一生なんてきっと、
あっという間だ。

飛行機に乗るのが嫌だった。
どこか遠くへ行くのが嫌だった。
前へ進んでいくようで。
母から遠ざかっていくようで。
初めは友達に会うのだって躊躇われた。
季節が変わってゆくのさえ苦痛だった。

前になんか進みたくない。
幸せになんかなりたくない。
静かに泣いていたい。

天国には悲しみなんかないといい。
母が私達を心配なんかしていないといい。
私が寿命を全うしたらまた母に会いたい。待っていて欲しい。
きっと懐かしさでいっぱいになる。
話したいことが山ほどある。