歩

落ち着いた。
一週間前、母に同期がちゃんと仕事しないと愚痴をこぼしたとき
上司でもないくせに
と言われた一言に傷ついた。
上司だなんて思ってない。
上から言っているわけでもない。
なんでわかってくれないんだ、と。
しかし。
その同期と何度か小さな衝突を繰り返して、
私は悟った。
何を言っても無駄だと。
少なくとも私に彼は変えられない。
無駄だと気付いてからは
徹底して「気にしない」努力をした。
それでこの一週間は心穏やかに過ごしてこられた。
もしかしたら彼を正そうとすること自体、
上から目線の傲慢な振る舞いなのかもしれない。
衝突したことは後悔してない。
今まで人に文句言ったことなんてほとんどないから
いい経験になったと今は思う。
そして
思い通りにならない、我慢ならない事態に対して
鷹揚な気持ちで対処できる余裕が必要だと思った。
イライラしても何にも始まらない。
他人を変えることはできない。
身をもって知った。
＊
＊　＊
＊　＊　＊
＊　＊　＊　＊
＊　＊　＊　＊　＊
＊　＊　＊　＊
＊　＊　＊
＊　＊
＊
ヤフゥニュゥスに珍しい名前が載った。
素晴らしい知らせだった。
ある女性が新しい命を授かったと。
彼女はいいお母さんになるだろうと前から思ってたんだ。
ただ仕事が忙しくて
結婚や出産の機会を逃してしまうのではないかと心配していた。
本当に本当に
大きなお世話だった。
それより自分のことを心配しろよってね。
アラサー一年目にして彼氏なし、できる気配も皆無。
まあそれはどうでもよくて・・。
今は無理せず出産に向けてのんびり過ごしてほしいものだ。