私の吐く毒は
苦くて重くて
相手に致命傷を負わせてしまいそう。
さらりと痛快な毒を吐く人たちにちょっと憧れる。
でも私が思い悩みながら吐く毒と
誰かが軽い気持ちで吐く毒と
どちらが致命傷になるのか・・・微妙なとこかも。
あたたかい毒というのがある。
でも私には吐けない。
ほっぺをパシパシ叩いて励まそうとして
勢い余ってぶん殴ってしまうような
そんな感じ。
ごめんなさい。
こんなんでごめんなさい。
今のうちに謝っておこう。

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帰り道の空がとても美しくて
ずっと見ていたいと思った。
外はやっとやっと
春の匂いがして
車の窓を開けて走った。
待ち焦がれた春。
やっとあたたかくなる。
ふと思い出した。
友達の車に乗せてもらって
海沿いを走ったこと。
ぼんやりと幸せを感じたこと。